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お知らせ
ENCell Co., Ltd.との業務提携に向けた基本合意書締結のお知らせ
当社は、ENCell Co., Ltd. (本社:大韓民国ソウル特別市、以下、「ENCell」)との間で、事業加速化のための相互支援に関する業務提携に向けた基本合意書(以下、本合意書)を締結しました。
1.締結の背景と目的
当社は、国産の細胞原材料(マスターセル)の提供や、自家と他家の両方における細胞加工物の製造、および国内外のアライアンスパートナーとの提携等を通じた、日本の細胞・遺伝子治療における包括的CDMO※1サービスの提供体制の構築を進めております。
ENCellは、韓国の細胞・遺伝子治療領域におけるCDMO市場のシェア約60%を保有しており、複数のグローバル企業を顧客としています。また、希少疾病に対するパイプラインを自社で複数保有しており、現在MSC※2を用いたパイプラインEN001において、シャルコー・マリー・トゥース病※3・デュセンヌ型筋ジストロフィー※4・サルコペニア※5の適応症での承認を目指し、韓国で第Ⅰ相臨床試験を実施すると同時に、APAC市場での展開を目指し国内外のアライアンスパートナーとの提携を進めております。
本合意書に基づき、当社はENCellが保有するパイプラインに対し、日本での上市に向けたアライアンス先の探索などのサポートを行います。当該パイプラインが日本で上市された際は、現在国内では治療法が限られている希少疾病等に対し、新たな治療法の提供が可能になります。
また、韓国・日本での開発・製造を希望する企業を相互に紹介し、各国でパイプラインの展開を目指す企業をサポートすることで、APACにおける再生医療産業の市場拡大に貢献します。
さらに、当社はENCellから施設の運営管理に関する支援や人材育成の支援を受けることで、国内外の商用を目指す顧客に対しCDMOサービスを提供するための事業基盤の整備を進めてまいります。
今後具体的な内容について協議し、業務提携等の本契約に向けた検討を進めてまいります。
※1 CDMOサービス:医薬品の製造工程の開発から、治験薬や商用製造までを受託するサービス。
※2 MSC:間葉系幹細胞
※3 シャルコー・マリー・トゥース病:1886年にCharcot,Marie、Toothの3人によって報告された遺伝子変異による末梢神経疾患の総称で、四肢遠位部優位の筋力低下や感覚低下などを主な症状とする指定難病。
※4 デュセンヌ型筋ジストロフィー:骨格筋の壊死・再生を主な症状とする筋ジストロフィーの1つで、X染色体に存在するジストロフィン遺伝子の変異によって小児期に発症するものを指す。
※5 サルコペニア:加齢などが原因で筋肉量が減少したり筋力が低下したりする疾患。
2.ENCellについて
ENCellは韓国を拠点とする大手細胞・遺伝子治療(CGT)CDMO企業として、先進バイオ医薬品のGMP製造、プロセス開発、品質管理サービスを専門に、韓国のバイオテクノロジー企業とグローバル製薬企業の両方を顧客としています。
また、ENCell はCDMO 能力に加えて、シャルコー・マリー・トゥース病 (CMT)、デュシェンヌ型筋ジストロフィー (DMD)、サルコペニアを対象とした臨床段階の次世代間葉系幹細胞 (MSC) 療法である EN001 を積極的に開発しています。
ENCellは韓国を拠点とし、バイオ医薬品のGMP製造、プロセス開発、品質管理サービスに特化した、細胞・遺伝子治療(CGT)CDMO企業のリーディングカンパニーです。韓国のバイオテックとグローバル製薬企業の両方を顧客としています。
ENCell はCDMO 能力に加え、自社独自パイプラインとして、次世代間葉系幹細胞 (MSC) 療法である EN001 をシャルコー・マリー・トゥース病 (CMT)、デュシェンヌ型筋ジストロフィー (DMD)、サルコペニアを対象として研究開発しています。

写真右から
【1人目】当社 代表取締役社長 有田孝太郎
【2人目】Jong Wook Chang Ph.D, CEO, ENCell
以上